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探偵事務所5 [映画]

探偵事務所5」のDVD-BOXを買いました。
一旦はネットで予約したのだけれど、帰宅が遅れると受け取れないのでキャンセルし、大手のCD店にて一日早く入荷しているのを入手しました。
こういうことに関してはどうもイレコミがきついというか、短気な性分です。

本編のほうは劇場で数回観ているので、特典ディスクの撮影日誌のことを。
(本編の感想はこちら)
この撮影日誌、監督が動き回ったり指示を出す様子をみるだけでもけっこう楽しめた。
衣装のリボンが曲がっているのを監督自ら直したりと、「ああ、頭の中のイメージに合せようとしているんだ」と思って。
林海象監督って、わりとコミュニケーションをマメに図ろうとする人のようで、かなり好感度がアップしました。
やっぱりね、映画って作りたい絵は監督の頭の中にあるわけだけど、それをビジュアル化するにはスタッフと役者にイメージを伝えなくてはいけないから、コミュニケーション能力も大事だよね、なんて思ったりした。
もちろん、そこには作りたいものへのこだわりがあることが前提だけど。
メイキングなので、当然セットの裏側も見えるのだけど、あれだけのセットを組むのはやはり映画ならではだと思った。ドラマではあそこまで凝れないでしょう。

で、お目当ての成宮寛貴。
撮影初日の挨拶では、いつになく緊張しているように見えました。
出演作のメイキングはいくつか見ているけど、挨拶の時って和やかな表情しか見たことがなかったので、神経質そうな顔をしているところを初めてみた。
撮影時はとんでもなく忙しい時期だったということで、目が大きく見えるくらいに痩せていた。
撮影が進むにつれてリラックスした表情が見られるようになったし、映画の中ではピリピリしたところを一切見せていなかったのはさすがプロです。
それから、屋台の場面のリハーサルで「『はっきりと悪いことをするなんて』って普通は言わないから『堂々と悪いこと』にしますね」と台本を見ながら確認をとっていたのも好感が持てた一面。言葉の意味や語感を大切にする人なんだな、と思って。
成宮君もそうだけど、瞳役の貫地谷しほりも周囲の年上のスタッフへの言葉遣いとか距離感のとり方がしっかりしているところが随所に見受けられて、感じが良かったです。

成宮君が、休憩に入る時に、足で椅子を引き寄せようとして失敗してよろけてしまい、池内博之に「大丈夫ですか、見ていましたよ」といわれたところは笑ってしまった。

探偵事務所5”~5ナンバーで呼ばれる探偵達の物語~スペシャルBOX

探偵事務所5”~5ナンバーで呼ばれる探偵達の物語~スペシャルBOX

  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/03/01
  • メディア: DVD


ラヴァーズ・キス [映画]


スカパーで見て、ツボにはまったというか、「心の琴線をかき鳴らされて」しまった。それも相当激しく。
物語はオムニバス形式で、高校三年生の里伽子(平山綾)と朋章(成宮寛貴)の恋、朋章の後輩・高尾、里伽子の妹・依里子(宮崎あおい)へと視点を変え、そこに里伽子の親友美樹(市川実日子)、高尾の同級生で依里子の仲間でもある篤志(阿部進之介)を絡めて進んでいく。
美樹は里伽子を好きで、依里子は美樹を好き、高尾は朋章が好きで、篤志は高尾が好き、と、相思相愛の里伽子と朋章を核にして、一方通行の片想い(しかも好きな相手は同性)をしている4人がそれぞれの思いを抱えながら取り囲んでいるような図式。

片想い組はみんな真剣なのに、どこかコミカルで、特に高尾と篤志のやりとりには笑ってしまう。
そんな4人の気持ちをよそに、里伽子と朋章は傍目には人もうらやむ恋人同士なんだけれど、朋章は母親の過剰な愛情と束縛から逃れるために街を出ることにしていて、2人は離れ離れにならなくてはならない。
朋章は、里伽子が抱える心に傷に気づいて癒すことは出来ても、自分自身が抱える問題には、まだ逃げることでしか対処できず、彼女のためであっても町に残ることはできない。
どうしても小笠原に行かなくてはいけないのかという里伽子の問いに、「いられないから、鎌倉にはいられないから」と答える朋章の表情が切ないです。
舞台となる鎌倉周辺、夜の海の映像がとても美しいし、サティやドビュッシー、ベートーベンなどの音楽も効果的。同じ場面が視点を変えて何度も出てくる構成も新鮮だった。

見ているうちに、「朋章が小笠原に行くのをやめて、里伽子のもとに残れるといいのに」と思っている自分に気づいて、コメディはともかくとして、(コミカルな部分はあるものの)高校生が主人公の恋愛ドラマにどうしてこんなに感情移入するんだろう?と我ながら不思議だったのだけれど、一つには、この物語の背景の設定にあるかもしれない。
映画の中では、特に何時ごろの話かということは説明はなく、時代を特定する風俗みたいなものは明確には描かれていないけど、携帯電話が一切出てこないことや、服装(特に学生服のズボンの幅とか女子の制服のスカート丈)や髪型、BGMから受けるイメージは、90年代半ば、または前半くらい。
レトロっていうほどでもないけど、「今」でもないという感じ。
そこらへんが入り込みやすかったのかなと思ったりする。

原作に深みがないと、映画化した作品も平面的というか薄っぺらになってしまうことがママあるので、あくまでも原作の良さがあってこそだとは思うのだけど、どちらがより好きかというと映画のほうが好きかな。「ラヴァーズキス」は。
原作を先に読んでいたら、また違った感想になったのかもしれないけど。
映画用の設定の変更(高尾がお寺の息子、里伽子・依里子の家が料亭etc.)も効いていたし、原作にはなかった病室のシーンも良かった。病室のベッドを上下させて遊ぶところが微笑ましい。
月とか夜の海とか波の音などは映像ならでは。
あと、やけに詳細な曽根崎心中の授業とか。
キャストは、依里子と篤志は原作のイメージにかなり近く、美樹と高尾は原作とは違うけど、それぞれの個性が生かされていたと思う。
成宮君が役によって別人に見えるのはもう慣れたけど、高尾役の石垣佑磨くんも「あずみ」とも「ごくせん」とも全然違っていて、いろんな面を出せるんだなと思った。
数々のキスシーン、特に里伽子と朋章のキスシーンの美しさは生身の俳優が演じる強み。
キスシーンの成宮君のあごのラインの美しさには惚れ惚れしました。

成宮寛貴が演じた藤井朋章は、原作の絵よりもかなり線が細く甘いのだけど、学生服の着こなし、髪型、歩き方、ちょっとした立ち止まり方までが80~90年代の漫画から抜け出たみたいだった。
「女の子に人気があって、ニヒルで悪い噂だらけ、でも実は思いやりのあるいい奴」という、80~90年代の少女マンガの王道というか理想的なヒーロー像そのまま。
映画は、原作の漫画というよりも、吉田秋生が過去に描いた「影がある高校生像」を集約して投影したのかなーなんて思ったりした。
ただし、映画の朋章の外見は、吉田秋生というよりも、くらもちふさこの絵のほうが近い感じがするけれど。
ホテルのシーンや、酔いつぶれた里伽子を介抱するシーンは、女の子を扱い慣れている雰囲気を上手く出していたと思う。
「なぁ・・・」という里伽子への呼びかけには、なぜだかドキドキした。
里伽子役の平山あやも原作のイメージとは違うけど、お人形みたいで可愛いくてよかった。
里伽子と朋章の2人が(実際は内面には悩みを抱えていつつも)美しく可愛く幸せそうな恋人同士に見えなくては、他の4人のあれやこれやが生きてこないから。

成宮君は変幻自在でありながら個性も強い俳優だけど、この藤井朋章だけは、なぜだか成宮君が演じていることを忘れて見てしまいます。

個人的には、里伽子と朋章の2人の場面への思い入れが深いけど、それ以外では、朋章、高尾、篤志の3人が絡む音楽室のシーンが3人の微妙な関係と空気がびしびし伝わってきて、面白うてやがて哀しき、という感じで良かった。
まあ、欠点もあるけれど、総じてキライなシーンというのが無い映画です。
(さらなる感想はこちら)

ラヴァーズ・キス

ラヴァーズ・キス

  • 作者: 吉田 秋生
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1999/08
  • メディア: 文庫


映画「ラヴァーズ・キス」オフィシャル・ガイドブック

映画「ラヴァーズ・キス」オフィシャル・ガイドブック

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2003/01
  • メディア: 単行本


深呼吸の必要 [映画]


見始めるとなんとなく引き込まれてしまう映画です。
かいつまむと、沖縄の離島の「キビ刈り隊」募集に応募した5人+2人の男女の35日間の物語。
(おそらくは)日常の生活を離れて、南の島で生活できて、食事と宿舎付きでバイト料が入るなんてオイシイ、くらいの軽い気持ちだったのが、蓋を開けてみれば、当初の契約よりも労働時間は長く休みは少なく、泊まる場所は雑魚寝だしと、不満たらたらで共同生活をスタートさせる。

この物語の鍵だと思うのは、キビ刈り隊がボランティアではなく給料の出る"仕事"であること。
それが責任感とかお金の価値などを考えるきっかけになっていると思う。
途中、現代っ子の川野悦子と大学生の西村大輔が逃げ出すのだけど、悦子はその日までの給料を渡されたことで、思い直してきび刈り隊に復帰。
一方、大輔は500円の差額につられて他の家に移ろうとしたものの「こっちのほうがいいから」と平良家に戻ってくる。
移ろうとした先のどこが不満で、平良家のどこが良くて戻ってきたのかは、具体的には語られないのだけれど、「早くご飯を食べなさい」と"おばあ"に促されて食卓につき、覆いがかかっていた自分の分の食事を見て、大輔はニコッとうれしそうな顔になる(この場面が一番好き)。
その前も、ご飯をおいしそうに食べていたし、500円の差額よりも「おいしい食事」の魅力に負けたのかもしれない。"おじい"と"おばあ"の人柄はもちろんのこと。

それから、キビ刈り隊のリーダー格である田所と5人の関係も物語の核の一つ。
田所は収穫に関してはベテランで、悪気はないけど著しくデリカシーに欠ける青年。新参の5人に対してやたらと先輩風を吹かす。
若い大輔と思ったままを口にする性格の悦子は無神経な発言に敏感に反応し、ひなみ、池永、加奈子の3人も、悦子と大輔のように露骨に表に出したりはしないものの、当惑はしている。
ある晩の夕食後の雑談で、田所は全国の農家を渡り歩き、行く先々で頼りにされていることを語り、それがきっかけでもともと先輩風を吹かすことに強い不快感を抱いていた大輔に噛み付かれてしまう。
「住民税とかどう払っているんですか?」「逃げているのはあんたのほうじゃないですか」と。
一気に場が気まずくなって、年長の池永が機転を利かせて持ってきた花火によって救われるのだけど、ここで、5人と田所に対する見方がそれまでと少し変わってくる。
この「住民税」という現実的な台詞に意表をつかれました。
この場では、田所を追い詰めた後、大輔自身の挫折も明るみに出されてしまうのだけど、集まってきた5人が離島のキビ刈り隊に応募した動機が日常生活からの逃避といえばそのとおり。
でも、5人は基本的には地に足がついている人たちなんですね。住民税のことを気にするくらいに。
だからこそ悩むというのか。
一方、田所は毎年、島にキビ刈りの手伝いに来る常連で顔もきくけれど、島の住民ではない。
キビ刈りの季節以外は仕事もないだろうし、キビ刈りの給料で残りの一年を暮らすことは不可能で、一年のうち35日を留守にできる定職なんてまずあり得ないから、定職についていたらキビ刈り隊への参加はできない。
全国の農繁期を渡り歩いているというのは納得がいくし、島に定期的にキビ刈りに来ることが可能な理由もわかるけれど、そうなると定住場所はないわけで、言うなれば根無し草。
私自身がわりと具体的なことがフッと気になる傾向があることもあって、大輔の「住民税は・・・?」という台詞には、とてもリアリティがある・・・なんてことを考えながら見ていました。
この後、大事件が起こったりするけど、個人的に特に印象に残ったのはここ。

谷原章介、成宮寛貴長澤まさみが出演しているけど、劇場で予告を見た時は、タオルだのキャップだの、長澤まさみにいたってはキャディさん帽子と臙脂のジャージ姿で、「ムダに美男美女が出ている」と思ったものでした(笑)。
でも、こういう静かな映画を出演作に選ぶあたりに役者の良心みたいなものを感じる。
見始めた動機は正直、俳優目当てだったけど、見終わった感想としては、全体的に「志の高さ」を感じる気持ちの良い映画だと思う。
宮古島に行ってキビ刈りするのも悪くないかもねと(ちょっとだけ)思わされた。

深呼吸の必要

深呼吸の必要

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • 発売日: 2005/01/28
  • メディア: DVD


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