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蝉時雨のやむ頃~海街Diary [本]

海街diary 1 (1)

海街diary 1 (1)

鎌倉の古い家に住む四姉妹が主人公。
しみじみして、笑えて、そしてグッとくる物語です。
これを読んで、久しぶりに鎌倉に行きたくなった。

過去に読んだ吉田秋生の作品は、大人の都合に振り回されて「自分も早く大人になりたい」という子どもたちが出てくることが多くて、それはそれで「描かれるべきテーマ」だったのだと思う。
でも、この作品の中で、中学生の「すず」が、腹違いの姉たちに引き取られて次第に子どもらしさを取り戻していく過程にはホッとしてしまう。

「海街Diary」は「ラヴァーズキス」ともリンクしていて、藤井朋章が登場する。
「ラヴァーズキス」は10年以上前の作品だけど、「海街Diary」の朋章はそれよりもやや若く、携帯電話が使われていることから、この作品の舞台は最近・・・ということで、パラレルワールドの朋章なのだと理解することにしました。
「ラヴァーズキス」の朋章は少年というよりは青年で、ちょっと高校生に見えなかったけど、この作品では少年らしい容姿になっていて、そこも好きなところです。
吉田秋生の描く男の子は昔からとても好きなのだけど、これまでは少しずつツボを外されていたのが、この朋章は直球ど真ん中、という感じ。
相変わらず、学生服の描き方もイイ!
このシルエットですよ。
「ラヴァーズキス」で鷺沢くんに「荒んでいる」と語られていた過去の朋章が、明るさを取り戻していく途中にあるのが、この「海街Diary」なのかな、などと思ったりした。

お昼休みに読んでいて、不覚にも涙目になってしまった。
人前ではなく自室でじっくり味わうべき本だと思う。


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